ベルリンフィルの伝説の日本人ビオリストの愛器がossiaに託される
ベルリンフィルの伝説の日本人ビオリストの愛器がossiaに託される
弊社は、1959年に初の日本人奏者としてベルリンフィルに就任し、2001年に退団するまでの43年間、ベームやカラヤンなどの往年の巨匠の時代から数え切れないほどの名演奏を担った、日本を代表するヴィオラ奏者である土屋邦雄氏から、彼がその音楽人生を共にして来た愛器の販売を任せていただくことになりました。土屋氏は、ベルリンフィル以外にも、フィルハーモニア・カルテット・ベルリンやベルリンフィル八重奏団のメンバーとして、またソリストとしてもこの楽器と共に数々の録音を残されています。土屋氏の、凛として、そして深くあたたかい素晴らしい音色はこの楽器から奏でられているのです。
土屋氏は、この大切な楽器を手放すにあたって、それを扱うのに相応しい、信頼のできる新たなオーナーを長年探しておられたのだそうです。今秋、弊社代表の池田がベルリンを訪問した際に、同氏とお話する機会があり、池田の人柄とossiaの使命に共感いただき、ぜひ愛器を任せたいとのお言葉を拝領いたしました。土屋氏と一緒に音楽の歴史を刻んできたこの重要な楽器を、この度扱わせていただくことができたことを、大変光栄に感じております。
土屋邦雄プロフィール
1933年東京生まれ。
東京藝術大学でビオラを専攻。他に打楽器を今村征男、指揮法を渡辺暁雄、管弦楽法を池内友次郎、ピアノを柴田了一に師事。
大学卒業と同時に東京藝術大学付属高校で教鞭をとり、NHK交響楽団に首席候補として入団。
1956年、ドイツ・ビオラ界の第一人者ウルリッヒ・コッホ、作曲家のパウル・ヒンデミットと知り合い、ドイツ行きを勧められ渡独、フライブルグの音楽学校でコッホに師事。1956年東京芸術大学音楽部楽器科首席卒業。
1959年1月20日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の入団試験に合格し、初の日本人団員としてベルリンフィルで演奏。また、ベルリンバロックオーケストラの首席奏者、ソリスト、ベルリンフィル八重奏団、フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン、フィルハーモニア・アンサンブル・ベルリン等のメンバーとしても活躍。
2001年7月1日、ベルリンフィルで自身最後の演奏会に出演し、ベルリンフィルを退団。
その後、本拠をベルリンに置きながら日本で指揮を含めた音楽活動を展開中。