エリック・ベニング (Eric Benning) プロフィール
9歳からバイオリン製作の両親のハンスとナンシーの指示の下でバイオリンを作り始め、休日だけ作業をし、11歳で初めてのバイオリンを完成させた。これが、自らの家系の伝統に従った楽器作りへの情熱の目覚めとなった。
ベニング氏の祖父は、米国の歴史的なバイオリン制作者であるCarl Becker Sr.を師匠に持つPaul Toennigesからバイオリン制作を学び、その伝統は更にベニング氏の両親に伝承された。ベニング氏自身はCarl Becker Sr.の息子のCarl F. Becker Jr.から1997年より制作を学んだ。その後、ベニング氏はドイツのバイオリン作りの中心地であるミッテンヴァルトで精巧な木工技術を学び、現在の名声の礎となっている技能を培った。
Ericはイタリアの歴史的傑作をもとにした上質なバイオリン、ビオラ、チェロなどの弦楽器をこれまでに120作品以上、古き伝統に独自の磨きをかけながら制作している。
著名な楽器の忠実なベンチコピーの制作も得意としており、これまでに、LA Philharmonicが所有するPeregrino de Zanetto のビオラやGiovanni Francesco Pressendaのバイオリンなどを含む様々な特別な注文楽器を制作してきた。
その親族との共同での研究活動以外にも、オハイオ州オバーリンでの研究会などを通して、音響学の側面から楽器の音質の更なる向上を追求し続けています。また、ベニング氏は楽器の鑑定と調整の専門家としても知られている。